【自作ツール公開】経費按分の計算機を作りました|家賃・光熱費・通信費・車を一画面で
こんな悩み、ありませんか?
たぬ吉
ぴよ
按分の説明は世の中にたくさんあるのに、「で、うちはいくら?」の一歩手前で止まる。私も毎年そこで電卓を出していました。
そこで、家賃・光熱費・通信費・車の4つをまとめて計算できる経費按分計算機を自作して、無料で公開しました。登録もメールアドレスも要りません。入力した数字はブラウザの中だけで処理していて、どこにも送信していません。
この記事では、なぜ作ったのか、何ができて何ができないのか、そして私自身がどの割合で按分しているかまで、まとめて公開します。
ハリマネ
この先の申告作業は、私はスマホのタックスナップで10分で済ませています。判断材料は本音レビューにまとめました。
結論:按分でつまずくのは、計算ではなく「割合を決めるところ」
先に結論を言うと、按分の本当の難所は割り算ではありません。「うちは何割にすればいいのか」を自分で決めて、それを説明できる状態にすることです。ここさえ決まれば、あとの計算は機械の仕事になります。
だから作った計算機も、割合を勝手に決めてはくれません。決めるのはあなたで、面倒な計算と仕訳の下ごしらえをこちらが引き受ける——そういう分担にしています。
計算はすべてブラウザの中で完結します。入力した金額が外部に送られることはありません。
何ができるのか——費目ごとの中身
費目によって「何を基準に割るか」は違います。家賃は面積、通信費は使用時間、車は走行距離——というように、それぞれ実態に合った出し方を選べるようにしました。
| 費目 | 選べる基準 | 仕訳の勘定科目 |
|---|---|---|
| 家賃 | 面積比/時間比/割合を直接入力 | 地代家賃 |
| 光熱費 | 家賃と同じ割合にする/直接入力 | 水道光熱費 |
| 通信費 | 時間比/日数比/直接入力 | 通信費 |
| 車 | 走行距離比/直接入力(ガソリン・保険・車検・駐車場をまとめて) | 車両費 |
相手科目は「事業主借」。生活用の口座やカードから払ったものを経費に振り替える、いつもの形です。
光熱費に「家賃と同じ割合にする」ボタンを付けたのには理由があります。私自身が家賃と光熱費の割合を揃える運用にしていて、それだけで按分の悩みがほぼ消えたからです。
使い方は3ステップ
入力した数字はブラウザの中だけで処理しています
私はこの割合で按分しています
道具だけ渡して自分の数字を隠すのはフェアではないので、私の按分もそのまま出します。金額ではなく割合と、その理由です。
- 家賃:店舗兼住宅だった頃、実際の使用は間取りの約5割。でも申告はあえて3割にしていた——「説明できる自信」を優先したから
- 光熱費:家賃と同じ割合に揃える。バラバラだと費目ごとに説明が要るが、揃えれば「事業スペースは3割です」の一言で全部説明できる
- スマホ:8割。予約のやり取りは仕事、動画も施術や事業に関わるものが中心で、娯楽にはほとんど使っていないから
- 車:訪問施術で使用。高速はほぼ使わず給油は月2回ほど、燃費は13km/Lくらい。一番大きいのはガソリン代ではなく保険・車検などの固定費だった
数字そのものより、それぞれに理由が付いているところを見てほしいです。割合の高さで税務署に睨まれるのではなく、説明できない割合が危ない——というのが、4年やってきた私の実感です。
たぬ吉
ぴよ
ハリマネ
※個人事業主の車については、以下の記事で紹介しています。
関連記事【費目別の整理と割合の決め方】個人事業主の車は経費になる?
作るときに決めた3つのこと
正直な注意点——このツールで解決しないこと
できないことも書いておきます。
- 割合が妥当かどうかは判断できません。入力された割合をそのまま計算するだけです
- 税理士の代わりにはなりません。判断に迷う支出や、事業と生活の線引きが特殊なケースは専門家に相談してください
- 実態と違う割合を入れれば、間違った数字が出ます。当たり前ですが、道具は嘘を見抜きません
つまり、この計算機が引き受けるのは「決めたあとの手間」だけです。決めるところは、面倒でも自分でやる必要があります。そこを外注できる道具は、たぶん存在しません。
よくある質問
入力した金額は保存されますか?
保存されません。計算はすべてブラウザの中で行っていて、入力した数字がどこかに送信されることはありません。ページを閉じれば消えます。
スマホからでも使えますか?
使えます。画面幅に合わせて表示が変わるので、スマホでもそのまま入力できます。私はレシートを整理しながらスマホで触ることが多いです。
割合はどうやって決めればいいですか?
費目ごとに考え方が違うので、家賃の按分やスマホ代の按分の記事で、それぞれの決め方と私の実例を書いています。決め方さえ固まれば、あとは計算機に入れるだけです。
※スマホ代の経費按分については、以下の記事で紹介しています。
関連記事【3パターンと私のルール】スマホ代の経費按分はどう決める?
まとめ
按分でしんどいのは計算ではなく、割合を決めて説明できる形にすることでした。だから計算のほうは道具に渡してしまって、決めることに時間を使うほうが健全だと思っています。
私自身、家賃3割・光熱費も同率・スマホ8割という数字を、毎年迷いながら決めてきました。その迷いを毎年ゼロからやり直さないために作ったのが、この計算機です。無料で、登録も要りません。よければ使ってみてください。
たぬ吉
ぴよ
割合が決まったら、次は毎月の支払いをどう分けるかです。ここが整うと、按分そのものが軽くなります。
\ 次に読むなら /【店舗兼住宅の実例つき】家事按分とクレジットカードの整理方法
※私は税理士ではありません。制度の説明は国税庁など一次情報を確認していますが、個別のケースは税務署・税理士にご確認ください。
