はじめまして、ハリマネです🦔

鍼灸院をひとりで経営している、現役の個人事業主です。
広告も、帳簿も、確定申告も、ぜんぶ自分でやっています。

このブログのミッションは、ひとつだけです。

一人自営業の不安をへらして、心に余裕のある時間をふやす。

「お金の情報を届ける」でも「節税を教える」でもなく、「不安をへらす」。
なぜそこにこだわるのか。少しだけ、自分の話をさせてください。

休日は「あった」んです

鍼灸師として治療院に勤めていたころの話です。
休みの日、体は家にいるのに、頭は職場にいました。

「昨日まで自分が診ていた患者さんを、きょうはほかの先生が診ている。前回の治療について、なにか言われていないだろうか」
「自分が固定で担当していた患者さんが、ほかの先生に替わってしまわないだろうか」

患者さんが治るなら、誰が診てもいい。頭では分かっていました。
でも当時の職場では、担当が替わると院長に詰められました。
だから休日は、休む時間ではなく、不安と留守番する時間でした。

車の中で、ストレスを思い出して「くそー!!」と叫んでしまい、助手席の妻(当時はまだ彼女でした)をびっくりさせたことがあります。
母が泊まりに来たときには、夜あまりにもうなされていたらしく、「社会なんてそんなもの」が口ぐせだった母にさえ、「あんまり辛かったら辞めてもいいんだよ」と言われました。

それでも、そこからもう一年つづけました。
地元に帰って、妻を少しでも苦労させずに幸せにしたい。そのためには、ここでの治療経験がまだ必要だ——そう思ったからです。

いま振り返って、はっきり言えることがあります。
あのとき自分に足りなかったのは、時間じゃありません。休日という時間は、あったんです。
足りなかったのは、その時間の中身でした。

独立しても、不安のタネは追いかけてくる

「開業は5年、10年しっかり経験を積んでからにすれば?」と、まわりには散々言われました。
でも、開業してからも学べるし、開業しないと見えない課題があると思い、コロナ真っ只中でしたが開業を決めました。親の「落ち着いてからでもいいんじゃない?」も振り切って、3年つづいた妻との遠距離にも区切りをつけて、いっしょに地元で暮らしはじめました。
おかげで30歳のいま、開業3年目の経験を持てています。

ただ——独立すれば自由になれる、と思っていましたが、一人自営業には一人自営業の不安がありました。

  • 開業に使ったお金は約160万円。手持ちの口座とカードをそのまま使ったら、どれが経費か分からなくなって明細とにらめっこ
  • 確定申告は、脱税のニュースを見ては「自分は大丈夫かな」とソワソワ
  • 広告費は運用委託費込みで月17万円。施術に換算すると患者10人分。「この数字、正しいのか?」と誰にも聞けない

一人で事業を回すということは、お金の判断をぜんぶ一人で背負うということでした。

「これなら大丈夫」と言えた日、不安は消えていた

転機は、お金の「分からない」を一個ずつ潰していったことでした。

  • 事業用とプライベートのカード・口座を分けたら、仕分け作業そのものが消えた
  • 会計アプリを入れたら、3時間かかっていた確定申告が10分になった
  • 確定申告は受付初日に出すと決めたら、「やらないと」が頭の片隅から消えた

そしてあるとき、気づいたんです。
税金のことも、売り上げも、「これなら大丈夫」と自分で把握できている。
勤め時代からずっと隣にいた、あの休日の不安が、いつのまにかいなくなっていました。

数字が分かると、不安が余裕に変わります。
お金の余裕は、そのまま心の余裕になりました。

いまの自分がいちばん「余裕のある時間だな」と感じるのは、夕食のとき、妻の職場のストレスの話を聞いているときです。
自分に余裕があるから、聞いてあげられる。受け取ってあげられる。
余裕がなかったころは、反射的に自分の話ばかりして、「ねえ、聞いてる?」とよく言われていました。

このブログで届けるもの

だからこのブログは、総論を語りません。
「事業用カードは分けよう」で終わらず、どのカード・どの口座・どの画面でどう操作するかまで書きます。

  • 実録の生数字: 経費も売上も広告費も、実際の数字で公開します
  • 失敗も公開: 審査でヒヤッとした話も、赤字申告でローンが組めなかった話も、ぜんぶ書きます
  • 使えるツール: 経費按分計算機など、その場で使える無料ツールを自作して置いています

救いたいのは、あのときの自分と同じ人です

家族といっしょにいるのに、携帯を確認して、仕事のことばかり考えてしまう。
そういう人にこそ、読んでほしいブログです。

その人に足りないのは、時間じゃなくて、余裕です。
そして一人自営業の余裕は、お金の「分からない」を潰すことから生まれる——自分がそうだったので、断言できます。

家族と食卓を囲んでいるとき、仕事の通知を思い出さない。
そういう時間の先に、心の豊かな人生があると信じています。

そのために、一人自営業のお金の不安を、このブログで一個ずつへらしていきます。

ハリマネ🦔